しえろう日記

刀ミュに狂った女のひとりごと

【X(旧Twitter)まとめ】刀ミュにおける「月」の効果の話

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【X投稿文章の再掲】

とりあえず投稿文をそのまま転記していますが、あとでまとめ直す予定です。

Xより見やすいと思いますので、こちらに再掲しています。

 

先に話した真実と事実の話にかなり関わってくるのですが、パライソを軸に、刀ミュにおける月について考えていきたいと思います。月って何だっていう内容的な話もだけど、おそらく演出的な話になる予定です。

 

パライソに限らず、刀ミュって作品の中でめっちゃくちゃ月が出てくるじゃないですか。何かあっちゃあ背後に月、意味ありげに出てくる月。三日月だったり満月だったり。刀ミュにおいて背景に月が出てくる場合は、夜だという表現の他にも意味を持たせていることが多い。じゃあどんな場合にどんな月が出てくるのか。気になって仕方がなかったので、月が何を意味しているのかを私なりに分析してみました。そんな「刀ミュの月」の話をしたいと思います。

 

まずは忘れてはおけない三日月宗近さん。刀ミュでも「三日月宗近機能」を持っているなど、何やら暗躍している様子。その名前とリンクさせて、三日月宗近が関与している場合や登場人物が彼の話をしている場合に、三日月が浮かんでいることが多い。パライソで言えば、幽閉された右衛門作と鶴丸が話しているシーン。

鶴丸が三日月を匂わせるような内容の話をしているときに、背景に三日月が出されている。

 

さて、三日月宗近の匂わせ以外の場合。

結論から言うと、満月は真実=心理的事象を表し、三日月は事実=確定的事象を表している。

 

つまり、真実が描かれているシーンではバックに満月が出ていて、事実が描かれているシーンではバックに三日月が出ている。その他にも、月の映像の映し方によって舞台上がどんな状況なのかを知ることができる。パライソの話をしていたところなので、見逃している部分もあるかもしれないけど、パライソ内で目立つ月の演出を挙げる。なお、パライソの月って太陽と混同(させようと)する場面が多いんだけど、その件は割愛して、今回は月に限った話をします。

 

まずは、刀剣男士が出陣後すぐに天草四郎が死亡。その後天草四郎に成り代わろうと鶴丸が言い出すシーン、ここでは満月が出ているが、雲でその半分が隠れている状態。その後、キリシタン側の実情がわかり、島原の乱に対して違う見方をし始めた刀剣男士たち。鶴丸豊前、日向、大俱利伽羅がいる場での戦をする理由についての問答を通して、鶴丸は対して戦を間違いと表現する。そのシーンの前後でも満月が出ており、その間には雲がかかったり晴れたりを繰り返す。ここはものすごく顕著で、台詞に連動するように月にかかる雲が動いていく。大倶利伽羅の「やめておけ。考えるだけ無駄だということだ、今はな」の台詞では満月の下半分は雲で埋もれてしまう。その後、浦島が一揆勢の兄弟の兄から、母親の死の真相を聞いた際には雲がない満月。鶴丸と大俱利伽羅がふたりで♪静かの海を歌う際には上部側が見切れている大きな満月が出ている。その直後に松井が♪明け暗れ刻を歌うときには真っ赤な満月だった(色については別途述べるので、今回は例としてだけ)。前述した、幽閉された右衛門作と鶴丸のシーンでは三日月。三日月宗近暗喩としては、終盤の物部登場シーンでも三日月だ。その間にある一揆軍が撫で斬りにされる場面の松井興長のシーンでも三日月が見える。シーンとしてはまだあるのだけれど、いくつか拾うとこんな感じ。挙げてみるとわかる通り、パライソでは場面効果として非常に多く月が登場している。

もちろん、当日の月の月齢に合わせているシーンもあるのだけれど、刀ミュ特にパライソでは、丸い満月が出ている時には真実が明かされていて、満月が雲で隠れているなら何かしらの真実を隠すまたは隠そうとしている。三日月の場合は三日月宗近の関与、そして事実を表現している。っていうのがルールとして敷かれているのではないかと思った。

 

なお、軽く他作品以外にも触れると、心覚では例えば冒頭の背景の満月が本来とは逆方向に欠けていく。これは過去に遡ることの表現であり、心覚の出陣はどんどん古い時代に飛ぶ形になっている。また真実に触れる際には、満月から三日月部分を欠けさせた面を背景として映している。ここは詳しくは心覚の話のときにできたらいいな。

江水では、放棄される世界で出ている月が反転している(和泉守と山姥切がふたりで話しているシーンの後ろにある満月がわかりやすいかも)。つまり、もうあの世界が通常の世界ではなくなっているという表現だと思う。とまあ、ちょっと触れたらきりがないのでこのくらいにしておくけれど、刀ミュは月を使った演出が細かいしすごいしすごいしすごい!

 

これ、私が勝手な解釈をしているだけという前提として聞いて欲しいのですが、このルールをもって刀ミュを見ていくのもまた面白い。先にも挙げたけど、特にパライソ以降、心覚と江水は月の効果がえげつないのでおすすめです。月の話はまだまだしたいので、これも作品ごとの話をしていく際に触れたいと思います。思いがあふれすぎて延々と話していられる。そう、それがミュージカル刀剣乱舞